看護師の求人倍率

先日、某ビジネスニュースサイトで看護師の求人倍率が全国平均で初の3倍を超えたという記事を見ました。1番高かったのが愛知県
で、なんと4倍超えの求人倍率という結果がでていました。完全に看護師の売り手市場となっている愛知県では、看護師は求人を選べるから
いいかもしれませんが、医療機関側は人材の取り合いで四苦八苦しているようです。
このことから県内ではナースの子育て支援が充実していたり、ブランク復帰支援に力を入れていたりとさまざまな取り組みがされているので、
違う地方へ転職をしたいと考えている方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

冷静に考えてみると、この求人倍率は本気でまずい状況なのではないかと思います。
まず知らない人の為に言うと、求人倍率というのは1.0を基準にして、これを上回ると求人の方が多く、下回ると求職者の
方が多い、という結果になります。これを踏まえた上で考えますと、1人の未就職の看護師に対して、最低でも3件の病院などの
医療施設からの求人がある、ということです。もう病院側の取り合いです。ドラフト1位を3球団ぐらいで取り合うようなもんです。

先も述べましたけど、これってかなりまずい状況ですよね。圧倒的に看護師が足りない、ということになりますから。高齢化への
道を爆走している日本で、この状況というのは看護や介護に満足な人手を回せない、ということになりますので、当然質の低下と
すでに働いている人たちの負担の増加につながります。負担が大きくなるともちろん離職率も高くなりますから、正直悪影響
スパイラルですよね。しかし逆に考えますと、これから看護師になる、あるいは看護師としての職場を探しているという方にとっては
引く手あまたという状況でもあるわけですから、自分に合った職場を探すいいチャンスなのかもしれません。